不倫の慰謝料はいくら?世間の相場がわかる7つの事例

不倫の慰謝料はいくら?世間の相場がわかる7つの事例
きっとこのページに目が留まった方は、自分自身、もしくは周りの近しい人が不倫問題で悩まれているという方が大半なのではないでしょうか。

慰謝料を請求する側なのか、それとも請求される恐れがある不倫の当事者なのか、2つの立場は真逆ですが、「相場が知りたい」ということだけは共通しています。ここからは、慰謝料ゼロ円から高額の500万円まで、7つの事例に分けて紹介していきたいと思います。

 

不倫の慰謝料はいくら?
世間の相場がわかる7つの事例

 

不倫慰謝料その1…まさかの0円!

相手に慰謝料を求めても、不倫関係が職場での上下関係を濫用したセクハラや強姦などから始まった事実があると、棄却される可能性が高くなります。また、不倫の事実を知った時から3年経って時効を迎えている時も同様です。

但し、今も不倫関係が続いている場合、3年以降の交際関係は時効にはなりませんので、その部分で慰謝料を請求することは可能です。さらに、一番よく周知されているのが、婚姻関係が破綻していてからの不倫関係です。

事例として、平成8年3月26日、妻が夫の不倫相手を訴えた裁判が挙げられます。夫婦の性格の不一致が原因で別居した後に被告と出会って同棲を始めたこと、そして被告が原告から離婚することになると聞いていたことから棄却され、慰謝料はゼロという判断が下りました。

 

不倫慰謝料その2…60万円以下

「不倫の事実は交際は1カ月から半年程度で短期間。なおかつ、そのことにより夫婦は離婚もしていないし、別居もしていない」というケースが挙げられます。

また、上司である男が主導権を握った社内不倫の果てに、相手側だけが退職し、既に社会的制裁を受けている場合も、少額の慰謝料になることが多いようです。

実例としては、平成4年12月10日、夫の不倫相手に対して妻が請求額500万で訴えた裁判が挙げられます。上司が既婚者だと知っていながら8カ月ほど不倫関係を継続していましたが、上司の方が積極的だったことや女性が職場を辞めていること、夫婦関係が修復されたことから、裁判所の認定額は50万になりました。

 

不倫慰謝料その3…100万円

こういったケースが100万円というハッキリとしたボーダーはありませんが、どっちがより積極的だったか、夫婦関係を破綻させたか、交際期間はどれくらいだったか、不倫相手を夫・もしくは妻が同棲しているかどうかなどから総合的に見て、100万円くらいの慰謝料が認定されます。

実例としては、平成3年8月9日に名古屋で行われた裁判が挙げられます。被告は相手に妻がいることを知りながら2年に渡り不倫関係を継続。原告の夫婦関係を危機に追いやったものの、原告は離婚をせず夫と暮らしていることから請求額1000万円に対し、裁判所は慰謝料として100万円と認定しました。

 

不倫慰謝料その4…150万円

この金額も100万円と同様で、立場・交際期間・不倫前の夫婦関係など、いろんな要素から総合的に見て判断されます。

実例としては、平成10年5月29日、東京地方裁判所で行われた、夫が妻の不倫相手に対する慰謝料請求が挙げられます。

夫への不満を抱いた妻が夜のアルバイトを始め、被告男性と不貞関係になり、子ども2人を連れて家を出て被告と同居。夫婦関係を破綻させたことから、夫は1000万円を不倫相手の男性に請求しましたが、妻の責任も大きいということから認定額は150万円になりました。

 

不倫慰謝料その5…200万円

慰謝料は100万~200万円が一番多いのですが、200万円にまで金額は上がるのは、主に不倫が原因で離婚や別居に至るようなケースです。

実例としては、昭和60年11月20日、妻の不倫相手に対する慰謝料請求を求めた裁判です。原告夫が経営する会社の従業員だった男性が、妻と1カ月ほど同棲。妻はその後、関係を解消したが夫の元には戻ってないというものでした。

夫婦関係修復の目処がたっていないものの、原告の妻は雇用主の妻で、経済的にも社会的にも優越した関係にあったため妻の責任が大きいと判断され、請求額700万円に対し、裁判所は200万円の慰謝料を認定しました。

この他、離婚や別居もなくても、社内不倫などで秘密を他人に知られたくない場合、秘密保持義務条項を示談書に入れて、高めの金額で示談金を用意することもあります。一流企業ですと200万円が相場のようです。

 

不倫慰謝料その6…300万円

高額な慰謝料のほとんどは、配偶者が不倫相手と同棲を始めていることや、不倫が直接夫婦関係の破綻の原因になあっていることが共通事項として挙げられます。

さらに、不倫相手の方が積極的、交際が3年以上の長期、夫の不倫相手が子どもの幼稚園の担任といった特殊な背景があると一気に慰謝料が高額になってきます。

実例では、昭和61年3月24日に、夫と公然と交際し、夫婦関係を破綻させたことから不倫相手に1000万円の慰謝料を請求した裁判が挙げられます。原告の夫が妻に暴力を振るい、原告である妻が実家に帰ることがあったなど、不倫の前から既に夫婦関係に問題があったことが考慮され、認定額は300万円になりました。

 

不倫慰謝料その7…500万円

500万円の慰謝料も300万円と同じようなで共通事項が挙げられますが、ここまで高額になるとかなり特殊なケースといって良いでしょう。

例えば、被告が原告の妻と不倫して同棲を開始。そして、原告の勤務先に名誉を毀損するような手紙を送りつけたといった場合に500万円の慰謝料が認められたことがあります。

この他、事例として挙げられるのは、昭和53年8月8日、妻が不倫の末、幼い3人を残して男の元に走ったとして、不倫相手に慰謝料を請求した裁判です。家庭はもちろん破綻、三人の子どもとともに残された家族の精神的な苦痛が多いとして500万円が認定されました。

 

以上7つの事例を挙げながら、不倫の慰謝料の相場を紹介してきましたが、参考になりましたか?

もちろん、一口に不倫と言っても、年齢や背景や関係性や継続期間など千差万別です。ですから、必ずしも「この金額!」と明確に示すことはできませんが、心構えとして相場を知っておくことは大切だと思います。

まとめ

不倫の慰謝料はいくら?世間の相場がわかる7つの事例

・不倫慰謝料その1…まさかの0円!
・不倫慰謝料その2…60万円以下
・不倫慰謝料その3…100万円
・不倫慰謝料その4…150万円
・不倫慰謝料その5…200万円
・不倫慰謝料その6…300万円
・不倫慰謝料その7…500万円


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