就職氷河期を乗り切った30代サラリーマンが陥る7つの罠

就職氷河期を乗り切った30代サラリーマンが陥る7つの罠

就職氷河期は、日本のバブル崩壊をきっかけに始まります。その年代は1993年から2005年までに就職活動をする世代が該当します。つまり、大学卒業とともに就職すると仮定すると、1970年から1982年生まれの世代となります。

この世代の人たちは、一生懸命受験勉強をして、せっかくいい大学に入学、卒業したにもかかわらず、就職先がなかなか決まらず、正社員になれなかった人も多く居ました。

正社員になれなかった人たちは、契約社員や派遣社員、またはフリーターや引きこもりになる人も多かったのです。そんな中でも正社員として社会人になれた学生たちもいます。しかし、就職氷河期を乗り切ってサラリーマンになった社会人が30代になって陥る罠もあるのです。

 

就職氷河期を乗り切った30代
サラリーマンが陥る7つの罠

 

就職氷河期の男性は結婚したくてもできない

就職氷河期を乗り切ったサラリーマンが陥りやすい罠となるのが、結婚です。30代になると男性は結婚を考え始める世代となります。

しかし、就職氷河期でなんとか正社員での内定を取りたい一心で自分の希望の会社や業界を諦めて内定をもらえた会社に進んだ人がたくさん居ます。

そのような男性たちは、思うような年収をもらうことができず、他の世代の同じような学歴の人と比べると年収が少ないケースが有ります。

そのため、自分が描いたような就職ができず、家族を養っていくことに自信がない就職氷河期のサラリーマンは、結婚に踏み切ることがなかなかできなのです。

 

安定志向が強すぎて社内で積極性や推進力がない

就職氷河期を乗り切ってなんとか会社に入社できたサラリーマンは、なんとかその会社にしがみついて行こうという思いが強く、それが災いして安定志向になりやすい傾向にあります。

バブル世代と就職氷河期世代より後の世代は、就職活動で内定を複数もらい、いい思いをしているため入社後も勇気ある決断や発言をする事ができるのに対して、就職氷河期世代は、積極性や推進力に欠けてしまうのです。

 

就職氷河期世代の世帯では少子化傾向が進んでいる

就職氷河期世代のサラリーマンが世帯主となる世帯では、少子化傾向に陥りやすいと言われています。

それは、就職氷河期の時代になんとか入社できた会社での年収が思うように上がらず、さらに、同じ世代の配偶者である女性の年収も同様に厳しい状況で、子供を持つことに不安が伴うためです。

子供ひとりを大学卒業まで育て上げるには、1000万円以上のお金がかかると言われてます。そのため、子供は持っても一人までと決めている夫婦が多いのです。

 

優秀なのに転職せずに会社でくすぶっている可能性大

就職氷河期を乗り切ってサラリーマンになれた人たちは、他の世代と比較すると非常に優秀な人が多い傾向にあります。

それもそのはずで、毎年100人以上の新卒社員を採用する大企業でも就職氷河期には、数名から数十名まで採用を絞ったため、必然的に就職氷河期世代には優秀なサラリーマンが多いのです。

しかし、そのサラリーマンたちは、就職氷河期に苦しい思いをしているため、キャリアアップになりうる転職に踏み切れないのです。

 

バブル世代とゆとり世代の間で出世しづらい

就職氷河期世代は、先輩は勢いのあるバブル世代、後輩は就職しやすい世代のゆとり世代で、いずれも大量採用された世代の間に居ます。そのため、同期の人数で負けてしまい、社内的に存在感をアピールできないでいます。

会社における出世には、社内でのコネクションというのは非常に大事になってきます。人事部や役職者の幹部から、「あの人と同期なのか」ということがきっかけで親しくなるケースもあるのです。

そのようなコネクションや存在感の観点で、就職氷河期世代は不利になっていることを30代で実感しやすいのです。

 

保守的な性格が災いすることがある

就職氷河期世代のサラリーマンは、保守的な性格が災いすることがあります。就職氷河期という厳しい時代を乗り切ったため、収入や支出に対してとてもシビアに考える傾向にあるのです。

そのため、ゴルフ接待、接待飲み会などの仕事の一部とも言えるイベントごとには参加しない人が多いのです。ゴルフや飲み会は、普段関わることが少ない会社の重役の人たちと関わることができる大切なチャンスなのですが、それを逃してしまうのです。

 

消費を嫌がってケチと思われることがある

就職氷河期世代のサラリーマンは就職できたものの、就職に失敗した同級生の姿を沢山見て、身近に感じています。そんため、他の世代と異なってお金を大切にする傾向にあります。

それ自体は悪いことではないのですが、30代になると、後輩や部下ができて、一緒に飲みに行ったり食事に行くケースが増えてきます。バブル世代の上司は羽振りがいいのですが、その下の世代の就職氷河期は、貯蓄をする人が多く、ケチと思われてしまうのです。

 

いかがでしたか。

就職氷河期は、その時代に厳しい就職活動を経験して乗り切ったサラリーマン達の性格や考え方、言動にも大きな影響を与えてしまっています。

生まれた時代は自らが選べるものではないので、彼ら自身のせいではないものの、その性格や言動が災いしてしまっている時もあるのです。

他の世代と自分たちの世代の特徴や性格などを一度、客観的に見てみて、自ら正すべきところは意識的に努力をすることによって正していく必要があるのです。

 

まとめ

就職氷河期を乗り切った30代サラリーマンが陥る7つの罠

・就職氷河期の男性は結婚したくてもできない
・安定志向が強すぎて社内で積極性や推進力がない
・就職氷河期世代の世帯では少子化傾向が進んでいる
・優秀なのに転職せずに会社でくすぶっている可能性大
・バブル世代とゆとり世代の間で出世しづらい
・保守的な性格が災いすることがある
・消費を嫌がってケチと思われることがある


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