部下に尊敬される理想の上司となるための7つの条件 

部下に尊敬される理想の上司となるための7つの条件 

上司という立場にある人は、部下の尊敬を勝ち取るためにはどうすればいいか悩むことでしょう。会社の先輩としても、人生の先輩としても、後に就く人間を導いていかねばなりません。それは思った以上に難しいことで、熟練の上司であってもうまくいかないこともあるのです。特に、教育方針が「ゆとり」になっていた時代と、それ以前の代では考え方の根本が違い、礼儀の最低限さえなっていない若者を教育していくことはとても大変です。

世代間の考え方の違いという壁をいかに乗り越え、立派な上司になることができるのか、いくつか推奨できる方法を紹介していきたいと思います。ご自分のタイプに合った方法を選択し、実践してみてください。理想の上司となるべく試行錯誤すること自体が、すでに「理想の上司」への第一歩を踏み出していると自覚し、自信をもって進んでください。

 

部下に尊敬される
理想の上司となるための7つの条件

 

部下の話をよく聞く

第一に、部下がどんな人間であるかを知る必要があります。そのためには、とにかく部下と話をしましょう。話と言っても芸能人の話や悩み相談などをいきなりするわけではありません。

まずはとにかく「あいさつ」から始めましょう。「おはよう。」でももちろんいいのですが、そこに「今日も頑張りましょう!」と付け加えるとなおいいでしょう。もしくは、「髪型変わったね。」とか「いつも早めの出勤で助かるよ。」など、一言加えることが効果的です。

部下にとって積極的に話しかけてくれる上司は、次第に頼る対象として大きな存在になってくるでしょう。挨拶と一言が、理想の上司への第一歩なのです。

 

部下の性質をよく知る

人間だれしも「本音」と「建て前」を両立して生きていますが、上司に対して部下が示すのはほとんどが「建て前」と考えていいでしょう。しかし言葉の端々に、態度のふとした拍子に、本音が垣間見えるのも人間です。

理想の上司としては、その変化を見逃さずに、部下の性質を知る必要があります。長い時間一緒にいれば人間性なり見えてきますが、巧みな話術でもって部下の性質を引き出すことも、熟練者の業と言えるでしょう。

 

部下と「友だち」にならない

部下の人間性を知るべく、部下とよく話しをして関わることは大切なのですが、ここで注意しなければならないことがあります。それは「部下と友だちにならない」ということです。

若い世代に多いのですが、気さくに話しかけてくれる上司に対して、自分も気さくな気持ちでため口で返してしまうということがよくあります。これには年配の上司は誰しも「カチン」とくるでしょう。そこで「おいおい、敬語を使ってくれ!」なんて言うのも器の小ささを露見するようでばつが悪いでしょう。そこで、普段から仲良くしすぎずに、常に一線を置いたうえで関わるという工夫が必要です。 

 

指示は簡潔に

部下に、こちらの要求通りの仕事をさせることは難しいでしょう。他人は自分の思い通りには、なかなか動かないものなのです。しかしそれをさせるのが理想の上司といえるでしょう。部下を上手に手のひらで転がせればいいのです。そこでまず、単純なことから始めましょう。

仕事上の事細かな注意などをくどくど言いたい気持ちをぐっとこらえて、指示は単純に明確に行いましょう。大切な点を絞り、そのことだけを伝えるのです。「これを明日までに、先方に読みやすいようにまとめて。」というように、簡潔な指示であれば、部下も「はい!」と言いやすいでしょう。細かい点について語るのは、それに対して部下からの質問があった時だけでいいのです。

 

部下の尻をぬぐう

部下が何か失敗をしたときに、一緒に頭を下げる覚悟はあるでしょうか。理想の上司であれば、部下の失敗を、自分の監督が行き届かなかったせいだとして、自分も一緒に頭をさげるものです。そして、「自分が上司として、きちんと監督できなかったから悪かった。」という旨をきちんと部下に伝えましょう。

「いざという時に責任をとってくれるのだ!」と部下の方もあなたを頼もしく思うはずです。そして二度とこんなことを起こさないように気を引き締めてくれるでしょう。そうして部下が徐々にしっかりとした仕事をするようになってくれたら、頭を下げる価値は十分にあるというものです。

 

部下の功績をねぎらう

部下が何かいい功績をのこしたとき、それをきちんとねぎらいましょう。褒められれば誰でもうれしいものです。褒めすぎると、「自分はやればできる!」なんて根拠のない自信をもって使い物にならなくなる場合もあるため、褒め加減には気を付けましょう。理想の上司は必ずと言っていいほど「褒め上手」なのです。

 

部下以上に行動する 

自分の席にそっくり返っているだけの上司では、部下の尊敬は勝ち取れません。年をとってもフットワークは軽くあった方が良いでしょう。部下にしてみても、自分がボーっとして立っている前で、上司がせっせと動き回って働いていたら焦るものです。「私が代わりにやります!」と自らも頑張らざるを得なくなるのです。

理想の上司というと、「ハンサムで格好良くてよくおごってくれる。」などというものではありません。会社のために奔走する上司こそ、手本となる理想の上司なのです。部下以上に会社のために走り回る姿を是非見せてあげてください。

 

さて、部下に尊敬される理想の上司となるための7つの条件を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。上司という難しい立ち位置で、どのようにふるまうべきか、人は常に悩みます。部下という人目にさらされているから尚のことです。部下から慕われたくて、逆に媚びを売ってしまうことの無いように注意しましょう。

理想の上司とは、簡単に言えば「理想の人生の先輩」なのです。人として、正しい姿を見せ続けていれば、部下の尊敬は後からついてくるでしょう。

 

まとめ

部下に尊敬される理想の上司となるための7つの条件

・部下の話をよく聞く
・部下の性質をよく知る
・部下と「友だち」にならない
・指示は簡潔に
・部下の尻をぬぐう
・部下の功績をねぎらう
・部下以上に行動する


連記事
タイトルとURLをコピーしました