幸せな離婚を迎えるために夫婦で話し合っておくべきこと

幸せな離婚を迎えるために夫婦で話し合っておくべきこと
幸せな離婚とは、夫婦が夫婦という戸籍上の関係を解消して、お互いの人生を前向きに歩んでいくことができる離婚のことです。幸せな離婚ができれば、憎しみの感情を持たず、気まずくなることなく、友人やいい相談役として生涯付き合っていくことも可能でしょう。

しかし、恋人同士の分けれと異なるのは、夫婦となると、夫婦共有のものであった貯蓄や不動産などを分けあったり、子供やペットの親権をどちらかに譲らなければいけないなど、揉め事になりうる事柄をクリアしなければいけないということです。

それまで、幸せな離婚をしようと2人で和平的に決めていたとしても、いざ、金銭や子供の話が絡んでくると揉め事になるケースが多くあります。そこで、幸せな離婚を迎えるために夫婦で話し合っておくべきことをお伝えします。

 

幸せな離婚を迎えるために
夫婦で話し合っておくべきこと

 

離婚の原因を2人で共通認識しておく

幸せな離婚をするためには、離婚をするまでの間も、離婚をしてからも、お互いを憎んだり嫌ったりしないということがポイントになります。ところが、お互い、相手へのちょっとした不満を我慢して腹の中にかかえていると、後で爆発してしまいます。

離婚をした後に、我慢していたことが沸々と思い出されて、離婚の原因は相手にあるのではないかと思ってしまうのを避けるために、離婚をしようと決めたら、離婚に至った原因や理由をお互いの共通認識として話し合っておきましょう

 

金銭のやりとりは包み隠さず決める

離婚をしようと決めた時に相手に対して大きな憎しみがない場合、金銭のやりとりについてよく話し合うことなく離婚をしてしまうケースがあります。しかし、離婚をした後に「そういえば、婚姻中に自分が負担した住宅ローンの頭金は半分は返して欲しい」「ペットを譲る代わりにいくらか金銭が欲しい」などと思っても後の祭りです。

幸せな離婚を迎える谷は、金銭に関する話を、図々しいとか、汚い話だと敬遠せずに離婚をするまでにどうするかを包み隠さず話し合っておきましょう。

 

離婚に際して発生する慰謝料の有無

離婚をする時に発生する慰謝料は、相手に不倫をされたり、暴力を振るわれたなど、どちらかにに精神的苦痛や肉体的苦痛が与えられた際に発生するものですが、幸せな離婚をするなら、この慰謝料が発生するかしないかについても2人でよく話し合っておくべきです。

どちらかが、お互いに何も悪いことはしていないし、慰謝料は発生しないと認識していても相手がそう思っているとは限りません。「この離婚に慰謝料は特に発生しないよね」ということをまずは言葉に出して確認しておくべきでしょう。

 

夫婦が所有するすべての財産分与

これまで生活を共にしてきた夫婦が離婚をする時につきものなのが、財産分与の話です。幸せな離婚をしたいなら、この財産分与の話は避けて通りことはできないでしょう。

まず、婚姻中に夫婦で貯蓄した財産は基本的に夫婦二人のものです。例えば、夫が会社員で家計の収入はすべて夫の給与からであっても、夫婦で築いた財産ということになります。

結婚してから貯金をしてきた銀行口座の残高を2人で確認し合い、きれいに折半するのが良いでしょう。また、差をつけるのであれば、必ず両者が納得する配分でなくてはいけません。

 

2人で分け合う家財道具と不動産の配分

お金や有価証券の他に大きな財産といえば、家財道具と不動産です。家財道具や不動産は、婚姻中に購入したとしても、どちらかの親が負担をしている場合もあるので、余計にその配分に関して揉めやすくなります。

2人の間で納得して分け前を決めたとしても、離婚後に親から「それはおかしい」と指摘される事があるためです。そうならないためにも、家財道具や不動産を分けるときは、親が負担をしてくれている場合は、必ず親にも合意をとっておいた方がいいでしょう。

離婚後に両家の親族を巻き込んで揉め事になってしまっては、幸せな離婚を迎えることができません。

 

離婚後の両者間での決め事の書面化

幸せな離婚をするためには、財産分与や不動産、家財道具などの大きな物をどう分け合うかという事を決めておく必要がありますが、その他にもその夫婦特有の決め事が発生します。

例えば、2人でかわいがっていた犬や猫などのペットをどちらが引き取るか、とか、どちらかが引き取った時に、引き取らなかった方はどの程度の頻度でペットに会うことができるか、などのペットに関する決め事や、離婚後にどちらかに恋人ができた場合は、もう二度と会わないなど様々あるでしょう。

しかし、ここで注意したいのが、両者で決めたことは、後々「言った言わない」の揉め事になる可能性があったり、本当に失念してしまう可能性があるという事です。そこで、決め事は書面化して2人が同じ書面を所持しておくということを話し合っておいたほうがいいのです。

 

いかがでしたか。幸せな離婚なんて、そうそう出来るものではないだろうとあきらめている人もいるかもしれませんが、離婚は、2人の前向きな人生のためにベストな選択になることもあるのです。このようなポジティブな離婚をするのであれば、幸せな離婚を迎えることが出来るのです。

今回ご紹介したことは、やろうと思えば誰でもができることばかりです。ただ、一般的に離婚を何度もする人は少ないため、先のことを想定できずに後になって抜けを発見したり、お互いの認識のズレが発覚して揉め事になってしまうのです。

そうならないためにも、離婚をすることが決まったら、今回ご紹介した話し合っておくべき事を念頭に入れて、離婚を着々と進めていきましょう。

 

まとめ

トラブルにならない幸せな離婚をするために話し合っておくべきことは

・離婚の原因は両者間で明確にして気持ちを切り替えよう
・金銭のやり取りは離婚時に全て終わらせてもめ事を回避しよう
・慰謝料の有無ははっきりしておこう
・財産分与はお互い納得行くまで話し合おう
・家財道具や不動産を分けるときは金額換算しておこう
・決め事は書面に残して両者で持っておこう


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