自宅出産を決意したとき、絶対に理解しておく7つのリスク

自宅出産を決意したとき、絶対に理解しておく7つのリスク
自宅出産を経験したことがある人は、近年ではまだほんの一握りしかいません。しかし病院で出産する場合、病院の都合などで自分の望んだ形で出産ができないことがあるということから、自宅で出産する人が少なからず増えてきています。

自宅出産には、陣痛が始まってからの移動がないことや、自宅という日頃住み慣れた環境でのリラックスした出産を迎えられること、お母さんと赤ちゃんがずっと一緒にいられることなどのメリットがあります。しかしそれと反対に、リスクもいくつかあります。自宅出産は決して簡単なことではありません。自宅出産を希望する人のために、自宅出産をする際に絶対に理解しておかなければならないことをご紹介します。

 

自宅出産を決意したとき、
絶対に理解しておく7つのリスク

 

その1、出産についてしっかり学ぶ

自宅出産を決意したとき、家族みんなが出産についてしっかり学ぶ必要があります。自宅出産をする際には助産師さんが必ずそばにいてくれますが、家族の助けも必要不可欠です。出産までの生活、お産の流れ、産後の過ごし方など、細かく学び理解しておきましょう。父親も参加できる母親教室もありますので、積極的に参加すると良いでしょう。

自宅出産は家族みんなで迎える出産です。そのことを念頭に置き、しっかり学習してくださいね。

 

その2、頼れる助産師さんを探す

自宅出産する際には、必ず助産師さんを探しましょう。家族だけでの出産はあまりにもリスクが高いので、絶対にやめてくださいね。

自宅出産の場合、入院設備を持たずに妊婦の自宅で仕事をする「出張開業出産助産師」と呼ばれている助産師さんにお願いするのが一般的です。また助産師さんが見つかったら、助産師さんとしっかり信頼関係を結ぶ必要があります。助産師さんにわが子の命を任せることになりますから、自宅出産について詳しく話し合いをして信頼関係を結びましょう。そして出産について分からないことがあれば助産師さんに質問して悩みを一つ残さず解消しておきましょう。

 

その3、自分自身の健康・体調管理を徹底する

安全な出産を迎えるために、自分の体調管理や体重管理はしっかりと行わなくてはいけません。高血圧や高血糖などの恐れがあると、自宅出産が出来なくなる場合もあります。家事を積極的にこなし、栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。自宅出産において、順調に妊娠期間を過ごすことが何よりも大切です。

 

その4、貧血に注意しよう

妊娠すると貧血になる人が多いですが、強い貧血であると自宅出産はできません。妊娠中から産褥期にかけて、赤ちゃんの一方的な母体からの鉄の吸収、分娩出血と、授乳のために妊婦さんの血液はとても重要になります。ホウレン草やひじきなど、鉄分の多い食品をたくさん摂取して、貧血を予防しましょう。

 

その5、自宅出産に必要なものを用意しよう

自宅出産をする際に、出産に必要なものを自分で用意しなくてはいけない場合があります。中には助産師さんが用意してくれるものもありますが、防水シート・産褥用ナプキン・へその緒を結ぶためのタコ糸・沐浴グッズ・赤ちゃんの肌着などが挙げられます。助産師さんに何を用意するべきかしっかり確認し、臨月までにはすべて用意するようにしましょう。

 

その6、自宅出産は「医療から一番遠い現場」

自宅出産を迎えるまでに、母親や赤ちゃんに何らかの異常が発生した場合、具体的にどのように緊急対応をとるのか助産師さんと十分に話し合う必要があります。出産時に異常が起こった場合には助産師さんが緊急処置を行いますが、同時に提携病院に連絡し搬送して処置を受けなければなりません。ですから自宅出産は助産師仲間、医師、病院、地域との連携が大切になってきます。緊急事態が起きた場合の流れや提携病院をしっかり確認し、より安心した自宅出産を迎えましょう。

 

その7、自宅出産は入院期間がない

病院での出産の場合は一週間ほどの入院期間がありますが、自宅出産の場合は入院期間がないのでお母さんが家事をしなくてはいけない状況になる可能性があります。しかし出産後はある程度安静にしておかなくてはならないので、家事を代行してくれる人を探しておく必要があります。両方の実家に頼るのが一番良いでしょうが、それが無理な場合はヘルパーさんにお願いするのもいいでしょう。

 

いかがでしょうか。

自宅出産をする条件としては、お母さんも赤ちゃんも健康で正常であること、自分で産むという自覚を持ちしっかりと体調管理をし、順調な妊娠生活を送ること、家族の賛同と協力を得られることなどが挙げられます。またお母さんと家族が妊娠、出産についてよく学んでいることが重要です。

自宅出産には上記に書いた通りリスクがあり不安もあると思いますが、それ以上に幸せで貴重な体験になるのではないかと思います。自宅での出産は家族みんなに命の大切さを伝えられることが出来ます。このことから、リスクの多い出産でも今後少しずつ増えていくのではないかと思います。これから出産を迎える人は是非一度自宅出産を検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

自宅出産を決意したとき、
絶対に理解しておく7つのリスク

その1、出産についてしっかり学ぶ
その2、頼れる助産師さんを探す
その3、自分自身の健康・体調管理を徹底する
その4、貧血に注意しよう
その5、自宅出産に必要なものを用意しよう
その6、自宅出産は「医療から一番遠い現場」
その7、自宅出産は入院期間がない


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