調停離婚を長引かせないため気を付けるべき自分の行動

離婚をする際に、円満に夫婦だけで話し合って離婚ができる場合もあれば、双方意見が分かれてもめた末に、第三者機関に調停離婚を頼む場合があります。

調停離婚になると、たいていは手続きに1か月ほどかかり、それから数回の話し合いの場が持たれるため、最短でも3~4か月はかかると言われています。調停離婚でも話し合いがこじれて、4か月を超えてももめ続けるということも稀にあります。

しかし離婚は双方の心の負担が大きく、話し合いの期間中、喉に骨の詰まったような気分が続くため、「早く終わってほしい!」と誰しもが願うものです。そこで今回、調停離婚を長引かせないために気を付けるべき注意点についてまとめてみたため、以下を読んで参考にしてください。

 

調停離婚を長引かせないため
気を付けるべき自分の行動

 

書類の内容は時系列に書く

調停離婚の際には、男女一人ずつの調停委員が夫婦の話し合いに参加してくれます。第3者がいるということで感情的な話し合いにならず、冷静に離婚に向けての話し合いの場が持てるのです。

しかし第3者がいるということで、離婚に関する書類をわかりやすく作成しておく必要があります。誰が見てもわかりやすい方法として「時系列に書く」ことをお勧めします。

すでに用意した書類が時系列に書かれていなかったら、時系列に書き直すといいでしょう。感情を交えずに、時系列に事実だけを書いた書類が必要です。

 

源泉徴収所などの書類を準備しておく

調停離婚に際して、最も大切な話し合いは「お金」に関する事柄と言えるでしょう。離婚の際にもめる内容と言えば大抵「お金」か「子どもの親権」です。子どもの親権にしたって、所得の多い方が有利という話もあるため、やはりお金が肝心になってきます。

そのため、金銭面に関する書類はあらかじめ、双方きっちりと用意しておきましょう。これは調停離婚に限らずに社会人として当然のことですが、書類不備によって話し合いが長期になるケースも少なくないために書いておきます。

離婚という一大事に対して、気持ちが困惑しているゆえに書類を用意し損ねる人が多いということでしょうか。

 

親権がどちらにいくか決めておく

調停離婚の実際の所要時間は2~3時間ととても短いのです。その短い時間ですべてを話し合うことは不可能です。あらかじめ、夫婦で決められるところは決めておきましょう。

特に大切なのは、子どもをどちらが引き取るかということですが、これは子どもの意見も大切になってきます。

調停離婚に子どもを連れていくわけにもいかないので、ご家庭で事前に子供の意見をきくなどして、子どもの親権に関することを決めておきましょう。この話し合いを調停離婚に持ち込むことは、調停離婚を長引かせることになるでしょう。

 

事前に夫婦でしっかりと話し合う

子どもの親権に関する事柄もそうですが、あらゆる事柄を決められる範囲内でいいので、事前に夫婦間でしっかりと決めておきましょう。「財産分与」や「慰謝料」や「年金の配分」などと、離婚に際して決める事柄はたくさんあります。

そのすべてを調停離婚で話し合うと、時間がかかりすぎてしまうでしょう。特にお金に関しては、双方の経済状況をしっかりと書面化し、毎月必要な生活費をたたき出し、不足分をどうするかを話し合いましょう。

しかし話し合いがヒートアップしそうだなと感じたところは、あきらめて調停離婚に持ち込むといいでしょう。

 

養育費の額の決定

調停離婚の場では、シンプルな話し合いができるようにしておくといいでしょう。子どもの親権がどちらにいくかを決めた後、当然養育費の話し合いになります。

そこであらかじめ、毎月に必要な養育費を書面でだし、不足分を相手方に請求するという形にしておけば、話し合いはスムーズにいくはずです。

相手方が出し渋るというケースも考えられますが、その分、離婚時の慰謝料を上乗せするなどの金額面での交渉がやりやすくなります。慰謝料や養育費を出し渋る男性が多いため、書面での提示は効果を発揮するでしょう。

 

しっかりとした定職に就く

あなたが男性か女性かにもよりますが、どちらにしても、年金だけでの生活でない限りは、しっかりとした職を探しておくといいでしょう。もちろんパートやバイトでも構いませんが、後に社員になれるような職種であるに越したことはありません。

もしも先行きの不安なパートである場合は、調停離婚中でも構わないので、しっかりとした就職活動をしてみてください。お子さんがいらっしゃる場合にも、将来的にも必ずあなたの底力になるはずです。

世の中やりたい仕事に就ける人は少ないのです。日々の糧を得るためと心して、もらえる仕事に感謝して従事しましょう。

 

離婚中の交際を控える

離婚の原因が「浮気」であった場合、調停離婚中に浮気相手に会いに行くような行為は控えてください。隠れてこっそりならともかく、「離婚したから堂々と会える!」という態度で肩を組んで歩くような馬鹿な真似をしないでください。

相手方に写真を撮られて調停離婚の不利な証拠として出される可能性もあるのです。調停離婚は早ければ2か月程度で終わるので、終わるまではできるだけデートは控えるべきでしょう。離婚を厳粛な態度で行う姿勢を、調停委員に印象つけることも大切なのです。

 

さて、調停離婚を長引かせないために気を付ける行動について調べてみましたが、参考になりましたでしょうか。調停離婚は長引けば長引くほど「離婚不成立」となる可能性が高くなります。

双方が離婚に向けて気持ちが向かっている間に、調停員にもわかりやすい状況を整えて離婚を成立させてしまいましょう。もちろん完全に自分に有利な形で離婚が成立するわけではありません。

夫婦として関係を持った相手への責任を、一部は果たすべきとの妥協も必要になってきます。子どもがいれば責任の重さはより一層重くなるでしょう。責任の一端を引き受ける覚悟をもてば、調停離婚も長引かずに成立するでしょう。

 

まとめ

調停離婚を長引かせないため気を付けるべき自分の行動

・書類の内容は時系列に書く
・源泉徴収所などの書類を準備しておく
・親権がどちらにいくか決めておく
・事前に夫婦でしっかりと話し合う
・養育費の額の決定
・しっかりとした定職に就く
・離婚中の交際を控える


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