現代の日本では、3組に1組の夫婦が離婚しているとの統計も出ているほどに、離婚率が高くなってきています。離婚の理由は様々ですが、「夫の稼ぎが少ない。」という経済的な理由がまず筆頭に来ます。そしてDVなどの暴力や、性格の不一致などの理由が続きます。
伴侶の浮気も離婚理由の上位にくるでしょう。協議離婚で、夫婦で話し合った結果、問題なく離婚ができる場合も多いのですが、相手が離婚に応じてくれずに「離婚したいのにできない!」というケースも少なくありません。
そういう時は、離婚に向けてうまい対策をとるべきか、離婚せずに現状を打開する道を探すか迷います。結婚は簡単ですが、離婚は簡単にはいきません。離婚を思い立ったその日から、離婚に関して様々な思いがあなたの胸を行き交っていることでしょう。
離婚とともにしっかりと考えてほしい事柄について7つの項目にまとめてみたので、目を通してみてください。
離婚したいけどできない
あなたへ考えて欲しい7つのこと
本当に離婚したいのか
まず、一時の激情で思わず「離婚」を口にしてしまった場合、頭を冷やす必要があります。相手が離婚に応じてくれないのは、あなたが感情的に離婚を言い出したからではありませんか。冷静になって「本当に離婚したいのか。」「なぜ離婚をしたいのか。」を整理して考えてみましょう。
そしてそれを今度は冷静に相手に伝えてみましょう。あなたの離婚したい理由を相手に話し、きちんと納得してもらったうえでなら、相手も離婚についてきちんと考え始めてくれるでしょう。
子どもの将来
離婚したいけれどもできない、という状況の原因は、お子さまではないでしょうか。子どもの将来を考えた場合、離婚を考えた夫婦が離婚を思いとどまることは多々あります。「せめて子どもが成人してから。」と、離婚の時期を延ばす夫婦も多いと聞きます。
両親の離婚は子どもの心に大きな傷を残し、健康的な精神の成長の妨げになると考えられるため、子どものために離婚を思いとどまる夫婦が多いのです。何が子どもの傷になるのかは個人差もあり、つまるところ子ども本人にしかわからないため、正解のない問題と言えるでしょう。
不仲で嫌い合っている両親のもとで育つことが健康な精神を育むとも考えにくいでしょう。ご夫婦でよく子どもの気持ちや将来について話し合ったうえで、離婚に向けて駒を進めるといいでしょう。
子どもとの話し合い
お子さまがいるゆえに、離婚したくてもできないというご夫婦は多いと聞きます。お子さまの心に負担をかけたとしても、どうしても伴侶とは一緒に生きていけないという苦しみを抱えている方は、一度お子さまと話し合ってみてはいかがでしょうか。
5歳くらいまでの子どもなら、「パパとママ、一緒が良い!」というに決まっていますが、小学生の高学年くらいの子どもならば、しっかりとした自分の意見を述べることができるはずです。
「喧嘩しているところを見たくないから、離婚してもいいよ。」と言ってくれるかもしれません。お子さまを信頼して、本心を打ち明けることも時には大切です。
伴侶との話し合い
離婚したいのに、相手が応じてくれないというケースも多々あります。相手があなたと別れたくない理由はなんなのでしょうか。あなたは伴侶としっかり話し合って、離婚に応じてくれない理由について聞くべきです。
その理由に納得できたら、双方が譲り合う形で、新たな道が開かれるかもしれません。相手が大嫌いで、顔も見たくないという場合もありますが、一度は結婚した相手ですから責任をもって最後まで向かい合うべきです。
きちんと話し合いを持ったうえでの離婚であれば、別れた後もこじれずにすむでしょう。
別れたあとの生活水準
離婚したいというあなたが女性である場合、別れた後の経済状況は気になることでしょう。離婚したいけど、別れた後にものすごく貧乏になるからできない。という人も少なくないはずです。
特に不況の現代では、女性一人で生きていくことはとても大変です。離婚の理由にもよりますが、適切な慰謝料を受け取れる形で離婚したければ、離婚のやり方に気を付けなくてはなりません。
友だちよりも弁護士さがし
離婚に際して相談に乗ってもらう友人はいるでしょうか。友人は愚痴を聞いてくれたり親身になってアドバイスしてくれたりと、とても頼もしい存在です。しかし離婚というシビアなハードルを乗り越えるためには、友人よりも「弁護士」の意見をより重視するべきでしょう。
離婚は私たちが思っているほど甘いものではありません。人間と人間のドロドロの斬撃を見なくてはなりません。伴侶への失望も、自分の心の中の闇に対する嫌悪感も生まれてくるでしょう。
離婚に慣れた弁護士であれば、そうした夫婦間のドロドロを、パリッとした事務的な話し合いに持ち込んでくれるのです。離婚したいのに、今一歩踏み込めないという方は、離婚に慣れた弁護士に相談するといいでしょう。
財産の分割
離婚したいけど、財産の分割でもめていて、なかなか離婚できないという方。優秀な離婚弁護士に頼んで、調停離婚に持ち込みましょう。
離婚は金銭面でのシビアで汚い戦いをしなくてはなりませんが、汚い部分を弁護士に任せることで、あなたの負担は大幅に減るのです。財産分与さえきっちりとしておけば、離婚した後にもめることも少なく、円満に離婚できるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
離婚したいけれども、様々な理由で離婚できない方へ向けて、理由とともに解決策について調べてみました。初めての離婚であればなおさら、何をどうしていいのかも全くわからないことでしょう。
そんな時はここに書かれたことを参考にして、辛い離婚期間をなるべく早く乗り切りましょう。人と人が別れるのだから簡単にいくわけもありません。少しの苦しみは覚悟して、それでも強い気持ちで前に進んでください。
まとめ
離婚したいけどできないあなたへ考えて欲しい7つのこと
・本当に離婚したいのか
・子どもの将来
・子どもとの話し合い
・伴侶との話し合い
・別れたあとの生活水準
・友だちよりも弁護士さがし
・財産の分割