気の合わない夫との結婚生活がやっと終わりをつげ、離婚にこぎつけたあなた。ほっと胸をなでおろすのも束の間。今度は生活の負担があなた一人の肩にのしかかります。子育てだけでも大変な中、フルタイムでの仕事をこなすのは、非常に体力を必要とします。母親から生活の負担を少しでも減らすことで、子どもと関わる時間が増えて、健やかな成長を見守ることができるのです。
そのためにも、離婚した夫からの「養育費」は絶対に勝ち取らなくてはなりません。離婚後に養育費を払うと約束した夫でも、しばらく時間がたつと未払いが続き、連絡が取れなくなると言ったケースはたくさんあります。そこで、離婚後も夫に養育費を払い続けてもらうためにできるいくつかの方法を紹介いたします。
離婚後も夫に
養育費を払い続けてもらうための確かな方法
期限と金額を相談して決める
まずやるべきことは、離婚前にきちんと双方で話し合うことです。二人で作った子どもなので、どちらか一方だけに負担がかかる状態は避けるべきです。たとえ離婚したとしても、夫は自分の子どもに対して養育費を払い続ける義務があります。たとえ結婚していたとしても、男が育児にかかわる時間はとても少ないでしょう。
男の人は仕事をして稼いで家族の生活を守るという役割を持っているので、子どもが成人するまではその役割を全うするべきです。「毎月○○日までに○○円を養育費として払う。」という取り決めを、夫婦で話し合って決めましょう。
夫の給料から自動振り込み
上述したように、離婚に伴って養育費の額を二人で決めた後に、お二人で銀行に行って「自動振り込み」の手続きをするといいでしょう。
離婚した夫婦が毎月顔を合わせてお金の受け渡しをするのは、どちらにとってもばつが悪いものです。顔を合わせずにお金の受け渡しができればそれに越したことはありません。養育費の未払いを防ぐためにも、給料から自動引き落としできたら一番いいでしょう。
夫の両親の協力を仰ぐ
離婚すると、夫側の両親には顔を合わせづらいものです。しかし義理の両親にとってもあなたのお子様はかわいい孫にかわりありません。離婚後も、孫の成長のために養育費を払うことは、義理の両親にもきちんと納得してもらうべきでしょう。
決して自分の利益のためではなく、子どもにかかる育児費用の一部であるということを訴えて、夫が養育費を未払いすることの無いよう監視してもらえたら何よりです。不当な金額を請求するわけでなく、孫のためだということを強調しましょう。
振り込み日近くに知らせる
養育費の振り込みは、夫の給料が振り込まれてすぐの方が良いでしょう。男の人は、お金があると使ってしまいます。しかし大切な子どものための養育費を使われたら大変です。給料が振り込まれたらすぐに、「養育費をお願いします。」と夫に知らせるといいでしょう。
もちろん離婚の仕方によっては、夫に連絡を取りにくい場合があるため、無理に連絡をする必要はありません。未払いが続いたときに、知人や義父母を通して、夫に請求できればいいのです。
調停離婚で養育費を決定する
当然と言えば当然ですが、調停離婚をされた夫婦であれば、養育費についても話し合いがあったでしょう。その際に、養育費の振り込み期限や金額についても取り決めがあるはずです。夫婦だけの話し合いで離婚はスムーズにいったとしても、養育費の件でごまかされるようであれば困ります。
その場合は「調停離婚」にして、第3者の監視のもとに養育費の取り決めを行うといいでしょう。公的な決定であるということで、養育費の踏み倒しをする男性が減るはずです。
振り込まれたお金の使い道
「養育費が振り込まれない!」と起こる前に、一度旦那様の立場にも立って考えてみましょう。妻も子どもも去っていき、一人寂しく生活するのにお金だけは「養育費」の名のもとに毎月吸い上げられていく…。中年男性の給料は、昔と違いさほど良くはありません。少ない給料の大半を毎月、顔も見ていない元家族にとられることを不満に思うのは当然かもしれません。かといって、奥様の側も決して楽な生活ではありませんよね。
そこで振り込まれた養育費を、毎月何に使っているかを伝えましょう。「子どもの給食費」「塾代」「保育園代」などと、具体的な使い道がわかれば、支払いも納得できるものです。奥様が養育費を搾り取って優雅に暮らしているわけではないと伝えてあげましょう。
子どもの成長記録を伝える
夫婦の喧嘩などが原因で離婚に至ったとしても、落ち着いて考えてみれば夫も我が子はかわいいものでしょう。我が子と触れ合う機会がぐっと減ってしまった今、養育費という形でしか繋がれない悲しさもあるのです。
そこで、毎月「養育費ありがとう」の気持ちを込めて、子どもに手紙を書いてもらうとか、子どもの成長を伝えるために写真を送るなどして、子どもの成長をきちんと伝えていきましょう。数年あわなければ我が子だって「我が子」として考えられなくなってしまいます。成長記録を伝えることで、「子どもの成長に関わっている。」という自覚を旦那様にも持ってもらうのです。
離婚した後に、夫に以下に養育費を払ってもらうかのアイデアを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。憎しみ合って離婚したとしても、子どもは全く罪がありません。
子どもにだけは、なるべく苦労を掛けないように、夫婦で工夫して成長を見守れたら一番でしょう。世の中には我が子ですらかえりみない酷い父親もたくさんいますが、困った時には義父母や弁護士や公的機関に相談して、協力してもらいましょう。何事も一人で抱え込まないことが大切です。
まとめ
離婚後も夫に養育費を払い続けてもらうための確かな方法
・期限と金額を相談して決める
・夫の給料から自動振り込み
・夫の両親の協力を仰ぐ
・振り込み日近くに知らせる
・調停離婚で養育費を決定する
・振り込まれたお金の使い道
・子どもの成長記録を伝える