離婚した女性が可愛い子供の養育費を受け取る迄には、いくつもの壁があります。その壁を乗り越えて、養育費を確実に受け取って、新生活を切り開いていかなくては、あなたの人生は、始まりません。正確に言うと、離婚をする前に、これらの壁をクリアしていくということが大切になってくると思います。離婚しての、シングルマザーでの生活は、よほど収入がある人か、夫に収入がある人でないと、生活のランクが落ちて厳しい生活になるでしょう。もらえるものは、必ずもらっておきましょう。遠慮は禁物です。離婚騒動で、自分も精神的にも身体的にも疲労でいっぱいかもしれませんが、まだまだ、終わってはいません。わが子のために、自分のために頑張りましょう。
離婚した女性が養育費を受け取る迄に
乗り越える9つの壁
親権監護権と子供の扶養の壁
離婚となると、親権と監護権はそれぞれ分けることができます。扶養する人は、監護権がついて来ます。養育費は、子供の扶養をする人が、夫になればもらえません。あなたが子供を引き取らないと、養育費はもらえません。子供を養育するための費用なのです。離婚する父親は、養育費を払う義務があります。しかし、中には、自分が子供を引き取ると申し出てくる父親もいるでしょう。これが、子供可愛さなのか、養育費を払いたくないためなのかは、人それぞれですが、精神的に病気の母親でも、子供が小さい時は、母子関係の重要さを重視して、母親が引き取る傾向にあります。父親は、引き取っても、育てるのは、父親の両親が実際の面倒を見るということになるでしょう。
養育費を払える父親なのか
実際に、仕事をしていない人からは、養育費をもらうことはその時点では、不可能でしょう。もしも、借金ができる状態にある人ならば、借金をして一括で養育費を払ってもらうということも可能です。本人が払わないのならば、その人とその親との関係もあるでしょうが、父親の両親に打診してみるのも手です。出世払いと言うことでも契約してもらうことも可能でしょう。
収入の証拠
実際に、給料明細などがあれば、コピーをとっておいたり、給料の振り込み通帳があれば、コピーを取っておきましょう。源泉徴収票でもより良いでしょう。これだけ、所得があるということを、証拠づける必要があります。
支払の約束はどこでするか
公正証書役場をご存知でしょうか。約束事を、公正証書に公証人を立てて、文書にして残します。これは、法的な強制力がありますので、とても有効です。知人は、離婚をするに際して、突然夫をここに来るように呼びつけて、公正証書で、一括して養育費を払わせる約束を取り付けたという強者です。よほど、お人よしな夫なのかもしれません。
養育費でもめたなら
離婚も家庭裁判所での離婚調停に申し立てを自分ですれば、安上がりに手続きができます。しかし、ドメスティックバイオレンスやパワーハラスメントやちょっと人格的にずるい人やフェアーでない夫の場合にはとてもでないですが、対等には丸腰ではかなわないでしょう。先手を打って知人の伝手を頼って、弁護士さんにお願いした方が、有利に確実に養育費が取れるでしょう。弁護士さんには、いろいろ正直に困ってきたことを話して、申立書も作成してもらうことが可能です。働いていない人は、働き先を探すと言って、子供を引き取りましょう。養育費は、年収からの平均が金額として指標にあります。20歳までの人が多いでしょうが、大学を卒業するまでとしておいた方が良さそうです。中学校に入れば、食費をかかり、塾、部活の費用、交友費と思った以上に出費があります。
養育費を渋り調停が長引く場合
婚姻生活を自分と同じだけの生活レベルで配偶者にも遅らせる義務が、婚姻者にはあります。もしも、あなたが無収入ならば、そして、まだ、離婚をせずに別居をしているならば、毎月、婚姻生活維持費として、夫の給料から、生活費をもらうことができます。このお金も、請求したらよいと思います。こちらが長引くと夫の方も、もしも、調停などで、養育費他で渋っていても、こちらの費用がかさんでくると、養育費等に見切りをつけて承諾する可能性が高くなります。
DV夫
DV夫だった場合には、自ら、もしくは家族を使って、誤ってくる可能性が高いということはよく知られたことです。蜜月期(ハネムーン期)と言って、暴言や暴力をした後に、自分が悪かったとやり直すと土下座をしたり、急に優しくなるという時があります。しかし、再びDVをしてきます。DVをする人には、DVを受けやすい人を見つけるという特技があるようで、あなたの夫が、DVをする人だったならば、あなたは、そんな夫を許す仏のような心の持ち主ということになります。元鞘に戻ってしまうと、抜け出せません。心を鬼にして、その人のために、自分のために、離婚を決意して、養育費も必ず払ってもらいましょう。
不払いがあったら
養育費を払うことを約束したのに、払わない場合は、裁判所に訴えましょう。公務員や、会社によっては、給料の半額を差し押さえということも可能なのです。
養育費の額
養育費の額は、大体5万円が相場といわれています。しかし、考えてみてください。実際に母一人だけで子育てするとなると、生活費用を加えて考えれば、難しいですよね。例えば家賃は平均しても4万~5万ほど、食費は平均して3万ほど、学校に必要な費用も高校、大学まで考えると、数百万円の単位で見積もらないといけません。また、働きに出ると税金も給料の1/3かかります。普通に生活していても、お金は必要なのです。ですので、場合にはよっては養育費の増額を申し出る必要があります。
如何でしたでしょうか。
離婚した女性が養育費を受け取る迄に乗り越える9つの壁をご紹介しました。養育費は、あなたが離婚後良い人が出来て再婚をした場合には、もう貰うことはできません。また、お子さんが養育費を支払う約束を交わした年齢以上になると養育費はもらえなくなります。もし、少ない養育費や面会交渉のゴタゴタが嫌という理由で、養育費を貰う権利を放棄してしまうと、経済的にとても苦しくなります。せっかくなら、お金に悩まないで、子どもと楽しく暮らしたいですよね。養育費は子供のためのお金です。あなたのために、そして子どもの将来のためにも、元夫と話し合って理解してもらいましょう。
まとめ
離婚した女性が養育費を受け取る迄に
乗り越える9つの壁
・親権監護権と子供の扶養の壁
・養育費を払える父親なのか
・収入の証拠
・支払の約束はどこでするか
・養育費でもめたなら
・養育費を渋り調停が長引く場合
・DV夫
・不払いがあったら
・養育費の額