日々のストレスが積み重なって夫との老後を想像するだけで憂鬱になってしまう人、「この人だけは浮気の心配はない」と信じていたのにひょんなことから裏切られていたことを知ってしまった人など、『離婚』という二文字がくっきり脳裏に浮かんだきっかけは様々です。
しかし、離婚を考えている妻が心掛けたいことで共通するのは、「焦りは禁物!」ということです。よりスムーズな離婚手続きができるように、離婚を決めた日から半年、ないし一年はじっくり時間をかけて準備し、最終的な行動を起こしましょう。
では、妻は離婚を決めてからどのように準備していけば良いのでしょうか。ここから7つの項目に分けて具体的に紹介していきますので是非参考にしてくださいね。
妻が離婚の準備を始めるときに
まず考えるべき7つのこと
離婚後のリアルな人生を想像してみましょう
まずは冷静になって自分の気持ちとしっかりと向き合いましょう。そして、可能な限り想像力を広げて、今の暮らしと、離婚後の生活を比べてみましょう。
中には、「今までやってきたことが馬鹿らしいから、ぐっと我慢して、違うところでストレス発散しよう!」と離婚をとどまる人もいます。反対に、子供や生活面のことを考えてもはやり離婚の道でないと自分自身がダメになってしまうと確信する人も…。
もし、あなたが後者ならば、離婚後の現実と向き合うことで、いくつかの問題点がみえてくるはずです。それを今から一つずつ水面下でクリアにしていきましょう。
お金を貯めましょう
離婚を決意したら、まず一番しなくてはいけないのが「お金を貯めること」です。これまで夫の口座に毎月せっせと貯金していたのなら、これからは自分の口座に入れるようにしましょう。もちろん、バレないようにこっそりとです。
「お祝い事が続いて最近貯金ができないのよね…」「子供たちがよく食べるようになったから貯金が食費に回っちゃう…」と、夫のいる前で大きな独り言を言いましょう。
夫の口座に貯まっていたお金を自分の口座に移すと、その金額が大きければ大きいほど後で夫側が弁護士を立てた時に指摘されます。婚姻中の貯金はふたりの財産になるため、そこでまた揉めることになるのです。
ですから、お金を動かすのであれば、本当に入り用があったように見せかけて少しずつ自分の口座へ移しましょう。また、今の生活費を見直して節約するのも大切です。
食費を抑えたり、スマホをガラケーに戻したり、要らなくなったバッグや服を売ったり…。日々の積み重ねのチャリンが、離婚後確実に役に立つのです。
就職をしましょう
離婚の後の生活基盤を整えるためには、就職も大切です。また、介護や医療事務などの資格を取るのも良いでしょう。
子供がいる場合、母親が働いていることも親権争いで有利になりますし、離婚後の生活費や新生活の準備に充てられるように、少しでも早く働いてお金を貯めることに専念しましょう。
もし、夫に「幾らくらいもらっているの?」「少しは生活費に充てててよ」と言われても、正直にその金額を伝えるのはNG!「何枚か子供の服を買って、スーパーで国産のものだけを買うようになったら、毎月すぐ消えちゃう。でも、それくらいがいいのよ」と、にこやかにごまかしましょう。
相談できる人を作りましょう
本当は今すぐにでも別れたいのに、準備のためにグッと我慢しているわけですから、どうしてもストレスは溜まります。しかし、離婚の相談は誰にでも気軽にできるものではありません。
複数の人に話すと夫の耳に入る可能性も高まり、夫にバレた時点で綿密な離婚計画はストップしてしまうので注意が必要です。これから長期戦になるわけですから、離婚準備のことや愚痴を何でも話せる人を作りましょう。その信頼できる人は友人でも親でも姉妹でもOK!一人か二人いれば充分です。
子供の心のケアを考えましょう
子供のことを考えない親はいませんが、誰がいつのタイミングでどのように離婚を子供に伝えるかを、今から考えていきましょう。子供の性格や年齢によって受け止め方は様々ですが、親が思っている以上に子供は確実に傷つきます。
実は両親が不仲だと薄々気づいている子供でさえ、はっきり親の口から離婚を聞くと大きなショックを受けるのです。離婚の準備を進める一方で、子供への伝え方やその後のケアも考えていきましょう。
住まいを確保しましょう
離婚後の住まいを考えましょう。もし、ローンの終わった持ち家に離婚後もそのまま住むことができたり、しらばくは実家に戻れたりできる環境にあるのなら、この心配は必要ありません。しかし、賃貸やローンの残っている家に住んでいるとなかなかこれまで通りにというのは難しくなります。
実際に、賃貸に住んでいる夫婦が離婚することになり、子供の学校を変えないために夫だけが出て行くことで話し合いがついていたのに、それを貸主に伝えると、「奥さんの名義ではこのまま契約はできない」と言われたというケースもよくあります。
離婚後、どこなら家を貸してくれるのか、また誰に保証人を頼めるのかなど、具体的に考えて準備しておく必要があります。
夫に不利なことを集めましょう
離婚調停になることも踏まえて準備しておきましょう。例えば、暴力癖がある夫ならば、叩かれた後に傷を写真に収め、病院に行って診断書をもらっておくことが大切です。
また、夫の浮気の可能性が高いようであれば、帰宅時間を細かく記したり、財布などをこっそり調べるようにしましょう。そして、ある程度確信が得られたら、今まで集めた証拠を持って信頼できる探偵や興信所を訪ねることをオススメします。
以上、妻が離婚の準備を始める時に考えたいことを7つほど挙げてみましたが、今から少しずつできそうですか?離婚したいと思っている相手と、同じ空間で今まで通りに過ごすのは実に大変なことです。
つくづく嫌気が差して、「一刻も早く別れたい!」とはやる気持ちも分かりますが、水面下でどれほどしっかりと準備していくかが「理想の離婚」への鍵なのです。決して焦らず、目標の時期や貯金額を設定して、じっくりと準備していくましょう。
まとめ
妻が離婚の準備を始めるときにまず考えるべき7つのこと
・離婚後のリアルな人生を想像してみましょう
・お金を貯めましょう
・就職をしましょう
・相談できる人を作りましょう
・子供の心のケアを考えましょう
・住まいを確保しましょう
・夫に不利なことを集めましょう