離婚の条件を賢く提示し、慰謝料を出来るだけ多く得る方法

離婚の条件を賢く提示し、慰謝料を出来るだけ多く得る方法

離婚が決まった夫婦にとって、完全に離婚してきれいさっぱり別れるまでの期間は恐ろしく長く険しい道となるでしょう。好きあって結婚したはずなのに、財産分与だとか子どもの養育権について、泥沼のような話し合いを繰り返さなくてはならないからです。

夫婦二人で話が済めばいいのですが、多くの場合は専門家の手を借りて話を進めなくてはなりません。そして弁護士などの第3者が間に入り、夫婦の事情を細かく聞く段階になると、とにかく相手に対する不満のぶつけあい合戦に発展し、憎悪すら生まれてきます。

そんな泥沼に陥らずに、離婚の条件や理由を賢く提示して、相手からの慰謝料をできるだけ多くとるに越したことはありません。どんな手を使っても離婚後は新たな人生が待っています。

前向きな再スタートを送るためにも離婚の記憶を「勝利」としてとどめておきたいですよね。そのためのアドバイスをまとめてみたのでご参考にしてください。

 

離婚の条件を賢く提示し、
慰謝料を出来るだけ多く得る方法

 

相手の浮気による離婚

ご主人の浮気による離婚の場合は、慰謝料を勝ち取ることはほぼ確実にできるでしょう。浮気相手が妊娠しただとか、生活が苦しいなどの事情に心を揺らすことなく、取り分はきちんととることをお勧めします。

そもそもは、あなたという伴侶がいるとわかっているうえでの裏切り行為をする方が悪いのですから、無駄な仏心で慰謝料を免除にしてあげる必要は全くありません。

「それほどに罪深いことをしたのだ。」という鎖で、元ご主人と浮気相手の心を縛らなければ、悲劇はまた繰り返されるかもしれないのです。心を鬼にしてでも、きちんと慰謝料は搾り取りましょう。

 

あなたご自身の浮気

あなたご自身の浮気が原因で離婚する場合は、離婚の条件を提示するときに注意が必要です。あなたが浮気するほどにまで追い詰められた原因が、ご主人の側に必ずあるはずなので、それを前面に出して話し合いをしましょう。

家庭内でいかに追い詰められていたのか。そして、いかに孤独であったかを、できれば証拠や証言とともに提示できたらいいと思います。浮気はいけないことですが、そうさせる前提をご主人が作ったとしたら、慰謝料をもらえる足がかりは見えてくるはずです。

 

暴力があった場合

夫婦内の暴力は決して珍しいものではありません。日常的に暴力があるわけでなくとも、一度でも暴力を振るわれたのなら、その時の苦痛を必ず記録で残しておきましょう。

同居家族が証言してくれるのが一番ですが、誰もいなければ、傷跡の写真を撮るか、日記をつけるなどして記録に残しましょう。暴力はいかなる場合でも、どのような理由があろうとも許されるものではありません。

暴力は離婚の大きな原因になり、相手から慰謝料をとるための有利な離婚の条件になります。伴侶からの暴力で、身も心も傷ついたことでしょう。涙をのんだことを決して無駄にしないためにも、慰謝料をしっかりと取りましょう。

 

子どもの養育権

子どものいるご夫婦の場合、離婚の条件がいかなるものであろうとも、子どもを引き取る側の経済的援助をもう一方が行うのは当然のことでしょう。子どもが成人するまでにかかる費用は莫大なもので、慰謝料がなくてはとてもやっていけないでしょう。

いかなる理由で離婚しようとも、それは「大人の都合」です。子どもに責任は全くありません。ご夫婦で産み出した命に、生きている限りは責任をもつべきでしょう。子どもを引き取る上でかかる費用などは、しっかりと慰謝料として請求しましょう。

 

住宅の売買について

ご夫婦で住まわれていた住宅やマンションを、離婚の際に処分する方が多いでしょう。その場合は、販売価格からローンの残債を払い、残りの利益を折半することが平等な分配法でしょう。

しかし、子どもなどがいて引っ越しをしたくない場合は、住宅そのものを「慰謝料」として受け取ることもできます。数年間か数十年間住んできて、地域に根付いてしまった場合、簡単に引っ越しはできません。

不動産の名義をご自分に書き換えてもらい、尚且つ、毎月のローン返済は離婚相手に払ってもらうという慰謝料の形もあるのです。如何にあなたがお住いの地域に根付いているかを賢く提示しましょう。

 

離婚問題に強い弁護士

離婚なんて人生に1度するかしないかわかりません。離婚の際に相手方ともめそうになったら、泥沼化を避けるためにも早めに第3者に相談しましょう。

たいていの場合は弁護士に相談することになりますが、離婚の条件を有利に提示し、慰謝料を多くとることを得意とする弁護士を選ぶようにしましょう。

「離婚も初めてならば、弁護士さがしもしたことがない!」と思われるでしょうが、弁護士さがしはネットなどで実績のあるところを探して、一軒一軒あたってみるといいでしょう。弁護士とはいえ人間ですから、あなたの気持ちに寄り添ってくれると感じた人を選びましょう。

 

心の傷の大きさを見せる

離婚の条件を提示することは、実はとても大変です。暴力や借金などの実質的被害があればいいのですが、それ以外の「心の苦痛」を提示することが困難だからです。離婚訴訟に慣れた弁護士ならば、心の傷を「物的証拠」などでうまく表してくれます。

離婚に至るまで、如何に苦しい思いをしてきたかという思いを、より悲壮に伝えられた方が勝つでしょう。「実際にどうであったか。」よりも、「心の傷を印象深く伝えられた。」方が勝つのです。

理不尽な気もしますが、今後の長い人生を豊かに前向きに過ごすためにも、離婚訴訟は手を抜かずに勝ちに行きましょう。

 

離婚の条件の提示の仕方によって、もらえる慰謝料は大きく変わってきます。慰謝料が少なければ、それだけ今後の生活も苦しくなりますよね。一時期はものすごく大変ですが、めげずに離婚訴訟を乗り越えて、多くの慰謝料を手にすることをお勧めします。

離婚訴訟はまるで、お金を多く手にするために相手の欠点を挙げ連ねるという、両親に背いた行為のように思えます。悪事に手を染めるかのような罪悪感にさいなまれる人もいるでしょう。

しかし、離婚に至った夫婦生活が、あなたに苦痛をもたらしたことは確かなのです。あなたは、あなたが受けた苦しみに見合った慰謝料を手にする権利があるのです。堂々とご自分の権利を行使していいのですよ!

 

まとめ

離婚の条件を賢く提示し、慰謝料を出来るだけ多く得る方法

・相手の浮気による離婚
・あなたご自身の浮気
・暴力があった場合
・子どもの養育権
・住宅の売買について
・離婚問題に強い弁護士
・心の傷の大きさを見せる


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