2分でわかる結納講座、恥をかかない為に知っておきたい3つの事


熱いプロポーズに「はい」の返事。結婚を決めた二人が新しい生活を始めるということは、両親や親戚の付き合いも始まるということ。これからの円満な夫婦生活を実現するためにも、親戚付き合いも必要になります。

まずは二人が結婚するということを、お互いの両親への挨拶とともに報告します。その次にやるのが「結納」です。

「いまどき結納なんて必要なの?」と思うかもしれませんが、結婚式で両家の親同士がはじめて顔を合わせるというのは何とも気まずいもの。結婚は当人同士が新しい家庭を築くだけではなく、家族と家族がつながる絆です。今後のためにもぜひ結納をしておきましょう。

「でも、結納って具体的に何をすればいいの?」と思う方に、これを読めば2分でわかる結納講座!結納の流れから、今さら聞けない結納にまつわる素朴な疑問など、知っておいて損はない結納の基本をご紹介します。

 

2分でわかる結納講座
恥をかかない為に知っておきたい3つの事

 

結納ってそもそも何?必要なの?

結納とは、本人の婚姻により両家が親族として結びつくことをお祝いし、贈り物を納め合う儀式のことで、「結ぶ」「納める」から「結納」と言われています。

プロポーズという言葉だけの約束を「公」のものにする儀式が結納です。本人同士が結婚することで、家族同士の親睦を深めようという意味も込められています。

一般的には、女性が男性の家へ嫁入りする場合に、新郎の家から新婦の家へと結納の品を贈り、新婦の家から新郎の家へと結納返しの品を贈ります。この結納によって、正式に婚姻したものとされるのです。

また、結納を行うことで、お嫁に来てもらう新婦の家族に対して、「これだけ本気です。幸せにします!」という誠意をみせるポイントにもなります。

結納のやり方や考え方は、地域によっても個人によってもかなり差があります。例えば沖縄では、結婚式はしなくても結納の儀は行うなど、結納をとても重要なものとみなす地域もあります。当人同士が家族になるというよりも、家族と家族がつながることを重んじる地域では、結婚には結納がつきものと考えられているのではないでしょうか。

ただ昨今では、家族同士での食事会による顔合わせを行ったり、金銭を贈り合わずに、婚約の記念となる品を贈り合う略式結納のスタイルをとるカップルも増えています。

 

一般的な結納のやり方

ここでは、女性が男性の家へ嫁入りすることを前提として、新郎家、新婦家とを分けて一般的な結納のやり方をご紹介します。結納には、「正式結納」と「略式結納」とがあります。

「正式結納」では、仲人が新婦家へ結納品を納め、後日、新郎家へ結納返しの品を納めます。代表的な結納品は9品目となり、それぞれが家族円満や子宝、長寿など意味を持っています。現在では、結納パックを販売しているところもあるので、予算に応じて品目数を変えるなど相談に乗ってもらいましょう。

<品目例>
・寿恵廣(すえひろ):末広がりの繁栄を願う扇子
・小袖料(こそでりょう):結納金
・寿留女(するめ):末長い幸せを願う
・子生婦(こんぶ):子宝を願う
・結美和(ゆびわ):婚約指輪

これらのように、全ての贈り物に意味が込められているのです。何を贈るかは地域によってかなりの違いがあります。意見が食い違うような場合には、新郎側の意見をたてるといいでしょう。

最近では、仲人をたてないカップルも増えているようです。その場合には、直接新郎家から新婦家へ結納の品を納め、新婦家から新郎家へ結納返しの品を納めます。

また、男性が女性の家へ婿入りする場合には、新婦家から新郎家へ結納の品を納める、というように対応を逆にしてください。

結納金の目安は50〜100万円とされていますが、金額についても二人の馴れ初めによって違いがあったり、御家柄や地域でも変わります。ご両家の両親に相談してください。

大安などにもこだわる方もいますが、基本的には挙式の6カ月前ごろで、結納に参加する方々の都合のよい日を選んでください。

「略式結納」の場合には、ホテルでの結納パックを活用したり、レストランでの食事会で簡単に行ったりするケースもあります。結納を行うことが決まったら、本来は場所を決めるのは新婦側ですが、集まる場所の立地や交通の便なども考慮すると双方に意見をきくほうが良いです。このように、結納と一言でいっても、たくさんの決めごとがあります。

結納は、二人だけでは決められないことを両家の家族をまじえて相談していくことで、絆を深めるという面もあります。しっかり話し合える素敵な家族を築くためにも、結納を行うのは良い経験になります。

 

人には聞けない!結納にまつわる素朴な疑問Q&A

さて、結納について大体分かってきたところで、なかなか聞きづらい素朴な疑問にお答えします。

「結納のときの服装は?」

割と失敗してしまうのが服装です。略式結納にしたときに、「ラフな服装で」という約束をしていたら、新郎側はジーンズで、新婦側はスーツなんてことも。「ラフ」も人によって捉え方は違いますので、「ネクタイなしのスーツ」「ワンピース」など、両家のバランスがとれるように調整しましょう。

「新婦家が遠いけれど、どうやって持っていく?」

仲人をたてない場合に、新郎が持参するケースです。略式な結納パックには持ち運びしやすいセットも販売されています。郵送する場合には、直接新婦家に届くようにするのではなく、宿泊先に送ったり、郵便局留めにしたりなどで対応しましょう。

「結納なんて重苦しいことはしたくない…、でも親はして欲しい。どうしたら?」

結婚式で初顔合わせのほうが重苦しい雰囲気になるかも。準備が大変と思うかもしれませんが、結婚することはもっと大変なもの。略式でも結納を行っておけば、その後の親戚づきあいも楽になるはずです。家族同士の絆をつくるためにも、ぜひ前向きに検討してみては。

 

結納は、プロポーズのような当人同士だけの口約束ではなく、○○家と△△家が婚姻によって新しい絆をつくるための1つの形です。難しく考えずに、お互いの家へ挨拶に行って、家族同士が顔合わせをして仲良くする場が結納だと考えたら、やってみたいと思いませんか。

地域によって、家柄によって風習は異なりますが、最終的には二人が幸せになるために行うものなので、まずは二人がどんな結納にしたいかをしっかり話し合ってください。

「おじいちゃん、おばあちゃんまで呼びたいから、リラックスできる家でやりたい」「両家の両親だけ招いて食事会にしたいし、準備に時間はかけたくないからホテルの結納パックにしたい」など、二人がやりたい形が見えてくるはずです。

結納で恥をかかないための講座、ぜひ役立ててくださいね。

 

今日のまとめ

恥をかかない結納講座3項目

・結納ってそもそも何?必要なの?
・一般的な結納のやり方
・人には聞けない!結納にまつわる素朴な疑問Q&A

新しい家族の誕生のためには、ぜひ知っておきましょう!


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