日本経済はバブル崩壊から長期低迷下にあり、未だに多くの若者や失業者が就職できずにいます。また、新卒至上主義を採る日本企業の中にあって、新卒者の就職すらままならない世の中ですから、当然、既卒者やフリーターの方の就職はさらに厳しいものになっています。では、現在の日本経済の環境下にあっては、フリーターは就職できないのか?正社員での就職を目標としている方の中にも、このように考えているフリーターの方も多いと思います。
結論から言えば、厳しい状況ではありますが、不可能ではありません。事実、就職活動を成功させて、フリーターから正社員の途に就いた方も、たくさんいらっしゃるのです。そこで、今回は就職活動、面接の前に身に付けておきたい7つの事について、ご紹介いたします。当記事を参考にして、ぜひフリーターからの就職活動を成功させてください。
フリーターから正社員!
就職面接前に絶対に身に着ける7つの事
受かる履歴書を書く
まずは「受かる履歴書」を書くスキルを身に付けましょう。いくら能力に自信があっても、書類選考で落とされていては先に進めません。面接まで行って、ようやくスタートラインに立てるのです。基本的には、丁寧に書くことです。字の汚さを憂慮する方も多いですが、大切なのは字の上手さよりも丁寧さです。なので、自分の字に自信が無い方は、できる限り丁寧に書くことを心掛けましょう。
そして、最も重要なのは自己PRと志望動機です。ここを適当に書いてしまうと絶対に通りません。ポイントを挙げるとすれば、しっかりと応募企業の研究を行い、それと自己PR&志望動機を上手く関連付けてまとめられると、書類選考を通る確率が上がります。
なお、自分を飾るのはあまり推奨いたしません。「少しぐらいならば…」の気持ちが理解できないわけではありませんが、相手は百戦錬磨の面接官です。例え、それで書類選考に通っても、面接時に見破られます。そうなると、逆に評価を落としますので、正直に書きましょう。中途半端な能力を持っている人間より、世の中は誠実な人間が望まれるのです。
採用される職務経歴書を作成する
書類選考のもう一つの関門、職務経歴書です。履歴書とセットで評価されますので、こちらも気合を入れて作成しましょう。ここが、新卒との大きな違いの一つですね。新卒者と違い社会に出てからの経験がありますので、そこを詳細に書いたものが必要な訳です。
また、履歴書と違い、職務経歴書には決まったフォームがありませんので、自身で作成する必要があります。…と言っても、難しく考える必要はありません。参考になる書籍もありますし、ハローワークでも参考となる冊子を配布しています。また、ベーシックなものはインターネットで検索すれば、すぐに見つかります。自身の経験を上手くまとめ、採用担当者の「何ができるのか?」の疑問にしっかり答えられるものを作成しましょう。
筆記試験対策をする
全ての企業で実施されている訳ではありませんが、応募企業によっては筆記試験があるケースがあります。最もメジャーなものはSPIと呼ばれる適性検査です。SPI2になってからは傾向も変わり、対策も変わってきています。以前、受けた経験がある人も楽観視せずに、しっかり対策を練っておきましょう。書店に行けば、対策本や関連本はたくさん置いていますので、対策方法については問題無いでしょう。
職歴を作る
フリーターの方が困るのはこれですね。立派な職務経歴書を書きたくても、職歴が無い場合があります。しかし、深く心配する必要はありません。アルバイトの経験も立派な職歴として認められるからです。「アルバイトとして○○年間、□□会社で勤めました」「アルバイトリーダーとして、責任をもって業務を担当しました」これらは十分にアピールできる職歴です。採用担当者がフリーターの方に抱く最大の不安は、「すぐに、やめるのではないか?」と言うことです。
ですので、責任を持って業務に当たっていたこと、年単位で勤めていたならば、アピールポイントにして問題ありません。逆に、全く職歴が無い方はアルバイトでも構いませんので、職歴を作ることから始めましょう。
面接の基本を押さえる
書類選考を通過した後は、いよいよ面接です。まずは基本を押さえておきましょう。ドアの開け方、椅子(いす)に座るタイミング、服装、話し方などの基本マナーはとても大切です。ここではねられない様に、基本書程度は読んでおいた方が良いでしょう。チェックしてくれる人がいるならば、事前に練習しておくとベターですね。
質問への対応を用意する
面接では必ず聞かれる定型文のような質問があります。志望動機や職歴についての質問などですね。突拍子(とっぴょうし)もないことは滅多に聞かれませんので、可能な限り回答を用意して面接に臨みましょう。
資格を取得する
フリーターの方が面接時に必ず聴かれる質問に、「空白期間に何をしていたか?」があります。なぜ新卒で就職せずに、現在のような空白期間ができたのか?と聞いてくるのですね。それぞれ理由があると思いますし、非常に答えにくい質問です。そこで何かしらの資格をとっておくのも一つです。「資格取得のため」「勉強のため」ならば、相手も納得し易いですし、業務に活かされる資格であるならば、さらに◎ですね。
如何でしょうか。
日本社会は一度失敗した人間のリカバリーが非常に難しい社会です。ゆえに正社員採用自体をあきらめてしまっていた方も多いかもしれません。しかし、難しい事は事実ではあるのですが、決して不可能な道ではないのも事実なのですね。もちろん、相応の努力は必要ですが、必要十分な準備さえしておけば、必ず道は開けます。現にフリーターから就職活動を成功させた成功者がいるのが何よりの証拠です。そのための助けに、当記事がなれば幸いでございます。
まとめ
フリーターから正社員!
就職面接前に絶対に身に着ける7つの事
・受かる履歴書を書く
・採用される職務経歴書を作成する
・筆記試験対策をする
・職歴を作る
・面接の基本を押さえる
・質問への対応を用意する
・資格を取得する